鉄道オタク・ファンが嫌われる理由【撮り鉄の迷惑行為】
以下は一部の鉄オタ(鉄道オタク、鉄道マニア)に見られる害悪・迷惑行為。箇条書きの下の方はマナー違反というにはとどまらない犯罪級の行為です。
これらは鉄道オタク・ファンが嫌われやすい(気持ち悪がられる)理由の第一因子でもあります。ちなみに管理人はにわかレベルの鉄道ファンです。
- ホームから身を乗り出して撮影し列車を遅延させる
- 走行中の列車の窓から手を出す
- 非鉄オタが撮り鉄の横暴を撮影すると「無断撮影するな」と怒ってくるw
- 撮り鉄の悪事に対抗した妨害鉄も現れて一層見苦しくなる
- ホームに撮影用の三脚や脚立を置いてみんなに迷惑をかける(中には肩車をする人もいるが、脚立も肩車もやり方が危なっかしい)
- 運行を終える鉄道車両に集団で乗車して貸切でもないのに我が物顔で騒ぐ
- 珍しい鉄道車両を見るためにホームを走り回る
- 撮影のための場所取りで鉄オタ同士がケンカする
- 豪華列車の始発駅のホームでJRがその列車の乗車券をもっていない人は入れないようにしたら、乗車券をもっていなかった撮り鉄が怒った
- 列車のハイビームや方向幕に文句を言う
- きっぷの高額転売
- 外国の独裁者の肖像画を走行中の列車の窓から掲げる
- かつて日本の地下鉄でテロを起こした組織として悪名高い○ウム○理教の音楽を駅で流す
- 列車の前照灯をつけてほしいがために、列車内の緊急通報装置で車掌を呼び出して車掌に怒られる
- 農地で鉄道写真を撮影しようとしたら障害物になる地元の農作業トラックがやってきたので退くように罵声を浴びせる
- 鉄道会社の従業員が特殊な列車の運転情報を外部に漏らす(民事上の営業秘密の保持義務違反だが、漏らした従業員は鉄オタとは限らない)
- 未成年者が夜遅くに鉄道を撮影している(各都道府県の青少年健全育成条例に違反)
- 写真撮影のために路上駐車をして、さらに道路からはみ出るように脚立や三脚を立てて地元に迷惑をかける(道路交通法違反)
- 鉄道車両の夜間陸上輸送を近くで撮影するために幹線道路の真ん中を自らの足で走る(道路交通法違反)
- ホームの一部分に大量の鉄オタが集まり、そこで押し出された人がホームから転落する(過失往来危険罪)
- 踏切内に立ち入って撮影していたら蒸気機関車にハネられて死亡(不退去罪)
↑この死亡事故が起きたのは大阪府で1976年のこと。当時の鉄道ブームも大きかったですが、この事故が起きてからは大都市圏での蒸気機関車の運転が控えられるようになりました。
蒸気機関車はそれだけ鉄オタが群がるためイベントの実施も気をつかうのです。
- 私有地や線路内へ不法侵入し、勝手に植物を切り倒しタバコの吸い殻を捨てていく(器物損壊罪、建造物侵入罪)
- 水面に反射する列車写真を撮りたいがために勝手に田んぼに水を張る(器物損壊罪)
- 列車の連結器の上部分に立って一緒に被写体になる(器物損壊罪、建造物侵入罪、往来危険罪)
- 写真撮影を邪魔した親子に土下座させる(強要罪)
- 乗務員にカメラのフラッシュや車のハイビームを浴びせる(威力業務妨害罪)
- 駅員や警察の指導に従わず反抗する(侮辱罪、公務執行妨害罪)
- 鉄道部品をわざと壊したり落書きしたりする(器物損壊罪、往来危険罪)
- 鉄道部品を盗む(建造物侵入罪、窃盗罪)
- 盗品を売る(盗品関与罪)
- 自動改札を不正突破、キセル乗車(詐欺罪、電子計算機使用詐欺罪、偽造有価証券行使等罪)
- キセル通報に腹を立てて告発者を暴行(暴行罪)
- 緊急停止の瞬間を撮りたいがために線路に発煙筒を投げ込む(威力業務妨害罪、往来危険罪)
あとはマラソン大会の参加者や大地震の被災者のために設定された臨時列車が珍しい車両だったため、鉄道ファンに占拠されたなんていう出来事もあります。これは社会のルールに反していませんが、鉄道会社としては微妙な気持ちでしょう。
鉄道オタク・ファンが嫌われる理由【撮り鉄の迷惑行為】
筆者は鉄道ファンですが、私の鉄道知識は筋金入りの鉄道オタクから見たら「にわかファン」の範囲だと思います。
しかしというか当然というべきか、私は外では自分が鉄道ファンだということを隠しています。
なぜなら鉄道オタク・ファンは日本社会では嫌われている感じがするからです。
鉄道ファンの中でも中川家の礼二さんやタモリさん、石原良純さんは好感度が高いように、すべての鉄道オタク・ファンが嫌われているわけではありません。
一部の輩による悪行が目立つというだけの話。そのため同一視されることを恐れて鉄道ファンであることを隠したがる人がいるのです。
今回はこのあたりを解説します。
鉄道オタク・ファンが嫌われるのは社会性がないから
鉄道オタク・ファンが嫌われる最たる理由は「鉄道の利用は社会性が必要なのに、彼らには社会性が欠けているから」でしょう。
そもそも鉄道は不特定多数の人が使う公共交通機関。電車で出勤中の人は少々殺気立っているくらいです。
もし通勤中に「鉄道オタクが進路を妨害した影響で電車が遅延しました」なんていうアナウンスがあったら乗客から非難囂々(ひなんごうごう)に決まっています。
アイドルのコンサート会場でアイドルオタクが暴走したとしてもアイドルや会場のファン以外には被害がおよびませんが、鉄道ファンの暴走はそうもいきません。
たとえば、宇都宮から小田原に向かう電車が途中の大宮駅で鉄道オタクのせいで遅延したとしたら品川や横浜なんかでも遅延するのは珍しくありません。
鉄道の遅延は連鎖してしまう
鉄オタによる遅延時間がたった1分だとしても被害がおよんだ人が5万人とすると、みんなの貴重な時間を計5万分(=34日と17時間20分!)も奪い、しかもストレスを与えていることになります。
このように電車が遅延すると、遅延している電車に乗っている人の家族や踏切が開くのを待っている車の運転手をもイライラさせるでしょう。
首都圏の鉄道網は相互乗り入れが進んでいるため別路線の列車にも悪影響が連鎖します。
鉄道は社会性がきわめて強い(他人への配慮が強くもとめられる)乗り物なのです。
撮り鉄はマナーの悪さが連鎖しやすい
次に鉄オタの中でも最も評判の悪い撮り鉄がマナー違反をしやすい理由について述べます。
たとえば撮り鉄の世界では釣り人のように「先に来ていた人が上流の撮影位置になるべき」という不文律みたいなのがあったりします。
そうすると後続の撮り鉄はマナー違反の位置で撮影する場合が少なくありません。
これは前の撮影者が邪魔になるため自分はマナー違反の位置に行くしかないという理由です。
全国各地には「お立ち台」と呼ばれる撮影スポットがあり、そこからカメラを構えるとプロ並みの構図で写真を撮ることができますが、それは私有地だったりもします。
また列車は動きますから、列車をかっこよく撮れるタイミングはかなり限られています。
このとき列車の撮影に被る人やモノが現れると、貴重な撮影タイミングを逃したくないがために「どけ!」というような罵声をとっさに出してしまうとのこと。
中にはそこに注意を促す撮り鉄もいますが、それも含めて罵声っぽく聞こえてしまいます。穏やかな声で注意したのでは列車の騒音にかき消されるなどして伝わりにくいですからね。
つまり、撮り鉄のマナー違反は悪い形で連鎖しやすいのです。そこには「普段は気弱でもみんなでマナー違反をすれば怖くない」という群集心理も作用しています。
撮り鉄は謝りにくい
YouTubeには撮り鉄の悪事に関する動画がいくつもあります。そういった動画の共通点は、悪さをやらかした撮り鉄は基本的に謝らないこと。
人間はたまに間違いをやらかしてしまうものですが、何十人もオタクが集まって悪さをしたら数人は謝るのが普通のはずです。
しかし、彼らはほとんど謝らない。これも嫌われる原因の一つです。
撮り鉄は鉄道撮影時だけは強気
撮り鉄は鉄道撮影時は強気でも普段は弱気で地味なキャラが多いもの。
しかし、そんな撮り鉄でも珍しくてカッコイイ鉄道写真が撮れるとSNSやブログ、鉄道雑誌、仲間内などではもてはやされますから撮影にこだわる人が多いのです。
筆者は昔、某小売店で接客をしていた経験があります。そこで思ったのは、何もやらかしていない店員に偉そうな態度をとる客はろくでもないということ。
この記事を読んでいる人は、そういう横暴な人を結婚相手に選ばないでくださいね。
鉄道会社や健全な鉄道ファンからも嫌われる
そして非鉄道ファンとしては「鉄道写真の撮影に罵声が飛び交うなんて気持ち悪い…」と思ってしまうわけ。
鉄道会社としても撮り鉄は定時運行の邪魔になるうえに余計な対策費用もかかりますから撮り鉄を嫌っています。
しかも撮り鉄は鉄道写真に乗務員の顔が写ってもそのままアップロードします(私はモザイクをかけます)。これも嫌がられる行為。
それゆえ鉄道会社は撮り鉄に人気のあるイベント列車の運行を控えたりもします。
そうなると撮り鉄は、イベント列車の運行を楽しみにしている健全な鉄道ファンからも嫌われてしまいます。
最近では子連れでないと入場できない鉄道イベントも増えました。子連ればかりの鉄道イベントで悪行におよぶ子連れの鉄道ファンはめったにいないですからね。たぶん。
撮り鉄は意外と鉄道を使わない
撮り鉄は鉄道撮影に出かけるときは自家用車を使います(とくに地方)。本数が少なくて周辺が不便な路線の車両を駅以外で撮るには自家用車のほうが便利だから。
しかし、鉄道ファンが鉄道を使わないというのは矛盾しています。
過疎っている路線に乗車したら鉄道会社からは感謝されると思うんですけどね。
撮り鉄の細かさは、海原雄山の食へのこだわりを超える
また鉄道オタク(とくに撮り鉄)が嫌われる理由として細かすぎるというのもあります。
上の写真を見てください。これを見て非鉄道ファンは「オレンジ色の電車」「これ知ってる、中央線だ」というくらいの感想をもつでしょう。とくにこれ以上の感想は出てこないはずです。
しかし、撮り鉄からすると「鉄道写真は↓のように一つの写真で車両の先頭から最後尾まで収まっていないと話にならん」「台車や床下が映ってないから論外」「方向幕(行先・種別表示)が鮮明じゃない」とこき下ろすはずです。
ほかにも、車体の公式側と非公式側、トリミングなし、架線の影、空の明るさによって望ましい照明が違う、空を飛ぶ鳥との被り、タイフォンが閉じているか、ワイパーの左右対称性、足回りのタイガーロープと雑草、蒸気機関車の場合は煙の量と流れ方など撮り鉄は異常なまでに細かくこだわります。
こんなに重箱の隅をつつきまくって楽しいんでしょうかね。
撮り鉄はとにかくこだわる
撮り鉄は虫眼鏡で鉄道写真の出来を確認するほど細かいところにこだわります。
YouTubeやTwitterで間違った鉄道知識をつぶやくと、それが軽微な間違いであっても鉄オタから間違いを正すリプが届きます。
私は撮り鉄ではないので写真の構図や鮮明さ、障害物は大して気にしませんが、撮り鉄はものすごく気にします。
以前、有名メディアに私の鉄道記事が載ったときも、かなり細かい部分についてケチをつけられました。
模型鉄もこだわる
撮り鉄じゃなくて模型鉄でも「この鉄道模型は実車と違ってドアの取っ手の形がちょっと違うからダメ、エラー品だ」と主張したりします。
鉄道模型に興味のない人から見たら「模型は小さいんだから取っ手の形が少し違うくらいでガチャガチャいうなよ」と思うかもしれませんが、彼らは強く気にします。
そのため模型メーカーや販売店の担当者は対応に苦慮すると聞き及びます。
まあ模型の出来にうるさいとしても社会的な害悪はないでしょうが。
まとめ
鉄道オタク・ファンではない人、普段の通勤電車が好きではないという人も、新幹線や小田急ロマンスカーなどで旅行に行くときはワクワクするはずです。
あるいは『鬼滅の刃』に出てくるような無限列車(蒸気機関車)を実際に見かけたら「スゲー、写真撮っちゃおう」と思うはずです。
鉄道オタク・ファンは、それよりワクワクする率が高いだけのこと。
蒸気機関車は誰が見てもイベント列車だとわかりやすいですが、甲種輸送はイベント列車とはわかりにくいため非鉄道ファンとしては「なぜ興奮しているんだ」と奇異に思ってしまうのです。
日本の満員電車は悩みの種であり嫌われがちですが、日本は特急や観光列車の類も充実しており、それは非鉄道ファンにとっても一目置く存在であるはずです。
鉄道ファンは鉄道にワクワクする度合いが高いのなら、鉄道は社会的な乗り物である以上、鉄道会社の従業員や沿線住民からも好感をもたれるように楽しむべき。
そして私のように鉄道ファンであることを隠す人がいなくなれば最高です。